B-29の生産工場


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アメリカの国力の象徴とも言えるB-29

当時の先端技術の塊であるB-29は、どんな工場で生産されていたのか?


B-29の開発の経緯

 

193911月に行動半径2000マイルの四発爆撃機の試作要求が出され、
1940627日に5機が予備発注され、

19415月にアメリカ陸軍は、ボーイング社に250機を発注したことで、
ボーイング社は、ウィチタに新工場建設、同年96日に正式契約が結ばれ、
開発を進めながら生産の準備に入り、

1942921日に、試作1号機が初飛行しています。

2号機は、エンジン火災を起こして民間会社のビルに衝突事故等を経て、
量産体制に入ります。


B-29とその他の爆撃機の生産機数


1942年の後半から生産が始まったB-29の生産機数は何機だったのでしょうか。

 b-29-assembly

末期にはマリアナ基地から500機編隊で爆撃に来る事が出来たので、

1000くらいは生産されたのでしょうか。


その生産数は3970となっています。

 

戦争終結により

3970機で生産終了したと言うのが正しいかもしれません

 

当時としては最大級の大きさと、

圧キャビンやリモコン銃塔と言った、
他国ではマネできなかった、

高度な技術を要する装備品を要してのこの生産数です。

まったく驚く他ありません。


しかしアメリカは、

他にもB-17B-24と言った4発爆撃機も生産しています

それらは、何機くらい生産されたのでしょうか?

これがまたとてつもない数なのです

 

まず、B-1712677機も生産されています

 B17

B-24に至っては、なんと18181(他に海軍向け1000機)
という膨大な数
です
※生産機数は、資料によって多少前後します。

 

 B24

これだけの数の4発爆撃機を生産出来たのは、もちろんアメリカだけです。

 

ちなみにこの18181機という数は、

戦闘機も含めたアメリカの軍用機中一番の生産数となっています

 

戦闘機は、P-47サンダーボルト、
P47


P-51マスタングがそれぞれ約15,000機ほど生産されています。

P51

それ以外の戦闘機も多数の機種が、

10,000機以上の生産数となっています。

 

さらにアメリカでは以下のように双発の爆撃機も
かなりの数が生産されています。

B25

ノースアメリカンB-25が、9793


B26

マーチンB-26が、5157

  


A20

ダグラスA20が、7478

A26

ダグラスA26が、1909

     

このようにかなりの数が生産されています

 

四発爆撃機と双発爆撃機の合計生産数は、
合計60,855機という途方もない数となっています。

ところで、ライバルの日本軍爆撃機は、どれくらい生産されたのでしょうか?
以下のようになっています。

 


 type99

九九式双発軽爆撃機が、1977

type97

 九七式重爆撃機が、713
type4
    

四式重爆撃機「飛龍」が、606


 type100
百式重爆撃機「呑龍」が、796

九六式陸上攻撃機が、1048一式陸上攻撃機が、2416

type96
type1
      

陸上爆撃機「銀河」が、1002機。

ginga
      

合計8558

 

これはB-25の生産数より少ない生産数です。  

 

日本とアメリカでは、工業生産力にこれほどの差があったわけです

 

 

B-29の生産工場(ベル社マリエッタ工場)


B-29は、開発メーカーのボーイング社以外に
ベル社とマーチン社でも生産されています

 

各工場での生産機数は、以下の通りです。

 

ボーイング社のレントン新工場・1,122機(ワシントン州)
ウィチタ工場1,644機、

ベル社のマリエッタ工場668機、
マーチン社のオマハ工場536

(他に試作機3機がボーイング社シアトル工場で生産)

 

さすがのボーイング社でも

B-17の生産をしながらB-29まで生産するのは、

大変だったようで、他社の協力も得ています


工場共、当時最大級の巨大工場でした

 

例として、ベルエアクラフト社マリエッタ工場での
B-29生産の様子を見てみます

bell-marietta-b29
 

遠くに見える、巨大な白い建物が工場の建物です

 Screenshot_50

これは授業員の駐車場ですが、とんでもない数の車が駐車されています

 Screenshot_01

このような広大な駐車場を擁しています。
 Screenshot_03


自動車通勤など、当時の日本ではまったく考えられない事です


Screenshot_02

当時日本で自家用車を持っている人なんて、
医者とか社長とかごく一部の金持ちだけ
で、
一般の国民にはほとんど普及していない頃、

アメリカでは車社会となっていたわけです


●工場内で作業の様子

 

女性が作業をしていますが、

これはトレーニングをしているところです


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 航空機の生産工場なので

まずはリベット打ちの練習をしているのでしょう

Screenshot_06
 

これは、何かの講義をしているところですが、


Screenshot_08


右に立っている女性が講師で、

左に立っている男性は手話通訳をしています。


つまり聴覚障害の人が働いていたのです。

 

プロパガンダ映画からの画像ですが、当時女性が講師をしていたり、

障害者の人たちも働いているという
アメリカ社会の一旦を垣間見る事が出来ます。

Screenshot_09

 

ここからは、実際の作業工程の様子です


Screenshot_14

これは、大型のプレス機で何かパーツを作っているところです

 

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これは、機体にリベットを打っているところです Screenshot_12
この大きなパーツは、フラップのようです。

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これは機体上部と側面のドーム型の窓です。

Screenshot_16

女性の工員が多いのは、
当時アメリカでは積極的に女性を雇用していたからです。

 

日本のように学徒動員では無く、成人女性の雇用です

 

これは与圧キャビンの圧力隔壁の生産工程です
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当時与圧キャビンを装備した機体は、各国で研究されていたものの、

一部の実験機程度しかなく、本格的に爆撃機に装備したのは、
B-29が最初でした。

 

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いくつも並べて、同時に組み立てています。
中心からずれた穴は、前部と後部を繋ぐトンネル用の穴だと思われます。

 

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これは、コックピット部の艤装作業です。


このように何人も張り付いて、作業しているのがわかります

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いくら規格化が進んでいて、効率よく組み立てられるようになっていても、

かなりのマンパワーは、必要だった事が窺えます

 

組み立てが完了した、後部の与圧キャビンです
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B-29の機体は、ユニットごとに組み立てて、最後に合体させるようです

 

●充実した工場の福利厚生

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ずいぶんくつろいだ女性たちが写っていますが、

ランチタイムの様子です

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 雰囲気と言い服装と言い、

とても大戦中の軍需工場のランチタイムとは思えないです

 

これは食堂ですが、このようにカフェテリア方式になっています

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それにしても充実した食事内容です

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当時の日本の食糧事情から考えると、

夢のように豪華なランチと言えます

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これは男女が同じテーブルでランチを食べていますが

これも当時の日本では、まずあり得なかったのでは無いでしょうか

 

次に休み時間や余興の様子です。

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ボールを借りて、

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バレーボールをしたり、

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グローブを借りて、
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野球をしています。


これは工場の従業員が余興で演奏している様子です

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このような戦時国債の販売所も開設されていたようです

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これは従業員の住宅です

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住居内には、このような近代的なキッチンが備え付けられています。


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現代のキッチンとそう変わらないレベルに見えます

生活水準の高さが窺えます。

 

これは子供達従業員の子供たちのようです

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子犬を抱いていたり、手前の子は宿題をやっているのか、
何かを書き込んでいます


服装など現代の子供と、そう変わらないように見えます。


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こちらは保育所です

子持ちの労働者でも安心して働ける環境が用意されていました

 

これはレクリエーションセンターです

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こんな大きなプールがあります。


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大勢の従業員で、混雑している様子がわかります。


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このはしゃいでいる光景を見ると、とても大戦中の光景とは思ません

 

それこそ欲しがりません勝つまではで、
必死に働いていた日本との格差に愕然とさせられる光景です。

 

B-29の組み立て工程(その2


そして、仕事再開です。

 

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胴体と翼を合体させているところです


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これは、内部の艤装品の取り付けをやっているところです


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これは、配線のはんだ付けしているところです
奥にもたくさんの配線の束が見えます。

すでに作業が完了しているようですが、
細かくてかなり根気がいりそうな作業です。


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エンジンの取り付け作業の様子です
作業員と比較すると、R3350エンジンの巨大さがわかります。


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エンジン取り付け作業にも女性がいました

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こちらは女性作業員が、

半球型の窓を機体に取り付けているところです

 

完成した機体が並んでいます

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B-29をこれだけ並べられるところから

いかに巨大な工場かがわかります

 

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そして最後は、完成したB-29を隣設された飛行場から

テスト飛行が行われます

Screenshot_54 
アメリカの圧倒的な物量と豊かさに驚かされるばかりです

 


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